「カモ,食べる?」「そりゃもう,大好きですよ」

「じゃあ,これ,あげるよ」そういってビニール袋を手渡され,
のぞいてみたら,あれまあ,カモさんが・・・・,
その人,趣味で,カモ撃ちするんですよ。散弾銃で。

「さっき撃ったばっかりだから」 そう言ったとおり,
まだ温もりの残った3羽のカモさんが・・・,
恨めしそうにこっちを見てる。こりゃ旨そうだ!

お礼もそこそこ,すぐに台所で,羽を毟りに取りかかったんだけど,
これがとんでもなかった。ぷわぁ~~~。
いわゆる,羽毛。これが,息を吐いただけで舞い上がるんですよ。

んで,大急ぎで庭に持って出て,毟りに毟る。
でもね,そのあと1週間ぐらい,家中,ざらざら感が。
天然羽毛,おそるべし。高級ダウンだもんね。

あとから聞いたんだけど,お湯をかけてから毟るんだとか。
最初に言ってくれよ。
ようやく毟り終わって,骨ごとぶつ切り。

もちろん,カモ鍋ですよ。材料を調えて,ぐつぐつぐつぐつ。
おぉ~,いいダシの香り。よっしゃ,いざ,実食!
硬っ!硬いなんてもんじゃない。文字通り,歯が立たない。

さすが天然というか,野生というか,スーパーのカモ肉とは大違い。
やっとかみ切ったかと思ったら,ガリッ,散弾の弾が。

あとで聞いたら,しっかり血抜きしなきゃいけないらしい。
最初に言ってくれよ。
で結局,ほとんど歯が通らず,肉は食べられませんでしたよ。

この写真撮ってて思うんだけど,あのときの,カモさん。
こんなカラフルな色じゃなかったような。

まっ黒だったような気がするんだけど,
あれ,ほんとにカモだったのかな~。それとも,

昨日撮ったこの写真の鳥が,カモじゃなかったりして。
鳥の名前,ぜんぜん分からんのです。

なのに,鳥撮りしたくなっちゃた。鳥獲りじゃないよ。