佐伯泰英さんの『居眠り磐音』シリーズ,
第40作『春霞ノ乱』
第41作『散華ノ刻』
代42作『木槿ノ賦』
三連発読了。
『酔いどれ小藤次』シリーズは,もう読むのはやめました。
この『居眠り磐音』シリーズも,やめようと思ってたのに,
この三部作で,いくらか持ち直してきたんですよね~。
そうなるとやっぱり,今後の展開が気になって。
それにしても,42作まで,よくもまあダラダラと・・・。
終わりはいったい,いつになることやら。
シリーズもので,全編変わらぬ面白さを保ったといえば,
池波正太郎さんは偉大でした。『鬼平』と『剣客商売』…,もっと書いてほしかったのに。
03月06日(水)21時17分|佐伯泰英
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佐伯泰英『政宗遺恨』
「酔いどれ小藤次」 シリーズ第18弾。
チャンバラヒーロー には,
ふた通りのタイプがあると思います。
○長谷川平蔵のような,絶対自分はそうなれないが故のあこがれ。
○酔いどれ小藤次のような,俺でもなれるかもしれないという親近感。
酔いどれ小藤次,剣の達人でありながら,
出世にも金にも女にも欲のない,市井に生きるオヤジ侍。
それがなにか
ウソっぽく 感じるようになってしまった。
そう感じるようになったということは,
親近感を持てる存在ではなくなってしまったということでしょう。

まあ早い話が,私が,
小藤次ファンでなくなってしまった ということ。
初期の5~6巻までは,
十分楽しませてもらいました。でも,これ以上読むのは,
もう無理です。さらば,酔いどれ小藤次!
01月24日(木)21時10分|佐伯泰英
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『秋思』は佐伯さんの造語かと思ったら,ちゃんと昔からある言葉なんですね。
杜甫や菅原道真の作品にも出ているようです。
意味は「秋の頃の物思い」「秋に感じるものさびしい思い」
この『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ。
今回がなんと第39巻。
『剣客商売』16巻,『鬼平』24巻。池波さんが長命されたとしてもそこまではいかなかったでしょう。
いくらピークを過ぎて惰性で読んでいるといっても,そう考えればたいしたモンですよ。
第1巻が2002年。今年でちょうど10年。
同じように物語のほうも,スタートが1772年。
今回の場面がちょうど10年たった1782年。
年表で調べると,
宿敵田沼意次の息子田沼意知の暗殺が1784年。
そして田沼意次失脚が1786年。
つまりあと4年。
ということは,この『磐音』シリーズは,4年後の2016年に完結!
まあ,ゴールが見えてれば,なんとか読み続けられるかな。
06月19日(火)20時42分|佐伯泰英
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佐伯さんの作品を最初に読んだのは『密命』だった。書店の時代小説売り場で偶然手に取りページをめくってみると,なんと主人公金杉惣三郎が剣の修行をした川が私の地元を流れている川の名ではないか。これは読まないわけにはいかないと思い読むようになった。
それ以降『悪松』『夏目影二郎』『吉原裏同心』『居眠り』『酔いどれ』『交代寄合』の各シリーズを読むようになった。なぜか『古着屋』と『鎌倉河岸』は1冊も読んでいない。
各シリーズのうち『居眠り』と『酔いどれ』を除くと『吉原裏同心』が10作まで,『密命』は5作まで。あとは2~3作で読まなくなった。
『居眠り』と『酔いどれ』を長く読んできたのは,どちらも主人公が読んでいて応援したくなるキャラクターだったから。でも,今やその面影はなくなってしまった。
02月25日(土)15時43分|佐伯泰英
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『酔いどれ』シリーズは,最初は面白かったのに。
孤軍奮闘する小藤次を江戸の人たちと一緒に応援したものだ。
ところが,もういけない。応援しようという気にならない。なぜなら,もう彼には応援はいらないから。
あまりに強くなり,同時に謙虚さが口先だけになってしまった。まわりにちやほやされるとそれも道理か。なるほど,そう考えればいいのか。
02月25日(土)13時02分|佐伯泰英
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