このところ,
家メシだったり外メシだったり,弁当ネタだったり。
読書ブログ の面影をすっかりなくしてしまいました。
これでは,読んだまま放っておかれた本たちがかわいそう。
ということで,
久々の読書ブログです。今回は,
山本一力『いかずち切り』
おなじみの
「一力ワールド」炸裂!でもね~,
たしかに,この人の作品にハズレはありません。
一気に最後まで読ませる面白さは健在。
ただ,こうも毎度毎度,主要人物のキャラが同じでは,
さすがに飽きがきてしまいます・・・・。
でもまだ読み続けるでしょう。だって,飽きより, 面白さのほうが勝ってますから。
01月15日(火)21時16分|山本一力
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山本一力さんの『くじら組』読了です。
高知県出身の山本さんですから,気持ちは分からなくはないですが,
思い入れが強すぎるようで,ちょっと・・・。
以前見た番組で,くじらのことやってて,
「昔,給食にくじらが出ておいしかった」
「クジラの角煮が一番の楽しみだった」
「お肉の中で最高に美味しい」
お笑い芸人やタレントが口々に言ってました。
ほんとか?
ほんとに旨かったって思ってるのか?
俺,思わなかったよ。
ぜんぜん旨くなかったよ。
そりゃ,牛肉のほうが断然おいしいでしょ。
もっとも,あのころは牛肉は高くって,
めったに食べれなかったですけど・・・・。
私がガキの頃,
一番の御馳走はすき焼き。
肉は牛の『すじ』でしたよ。
それでも,くじらよりは旨かった。
追記:今夜は,さばの『あぶり焼き』
07月28日(土)21時46分|山本一力
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巻末解説(細谷正充氏)の冒頭の文章が,この作品を見事に言いあらわしています。
いまでも忘れられない言葉がある。中学時代の何の授業中だったろうか。S先生が「自分さえよければいい」「助けあった方がいい」,どちらが建前で,どちらが本音だと思うと聞いてきた。ああ,前の言葉が本音で,後の言葉が建前。それで,そんな考え方は間違っていると持っていくつもりだろうと,心の中で思っていた。
だが,S先生のいうことは違った。「助けあった方がいい」が建前,「自分さえよければいい」が本音の人が多いといいながら,そんな人も本音のさらに奥にある心の奥底では,「助けあった方がいい」と思っているものだと断言したのだ。
世の中や大人を,斜に構えて見たくなる思春期に聞いたせいか,この言葉は妙に忘れられず,いつまでも胸に残った。そして社会人になって,いろいろな体験を経るにつれ,人の心の奥底には,優しくて強くて温かいものが確かにあると信じられるようになったのだ。
06月16日(土)21時13分|山本一力
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『だいこん』読了。
『ほうき星』『菜種晴れ』そして『だいこん』と女性を主人公にした作品が続いたが,今回の『だいこん』が出版は一番古い。しかし読後感はこの『だいこん』が一番良かった。
ダイナミックな転換やそれほど大きなクライマックスがあるわけでなく,山本作品にしては淡々と進んでいくのだが,それがむしろ主人公の「つばき」を身近に感じさせてくれたのではなかろうか。
回想しながらの展開も違和感がなく「これからどうなるのか」という心配を残したままのオープンエンドは,読者にこれからの主人公の人生を陰ながら応援して欲しいというメッセージのようにも受け取れる。
山本さんの骨っぽさをちょうどいい具合に押さえて,宇江佐さんの情感を注いだような,山本作品の中でも出色の作品だと思う。なぜいままで読まなかったのだろう。
02月28日(火)18時55分|山本一力
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山本さんの『だいこん』を読み始めた。
最近『ほうき星』『菜種晴れ』と女性を主人公にした作品を読んだが,どちらも気持ち良く読めた。
女性が主人公といっても,山本作品らしい「男だて」の場面も随所に用意されている。
何より女性主人公が自分で生きていける「技」を持っており,自分や世間に甘えていないのがいい。
この『だいこん』も主人公の「つばき」を応援しながら読んでいる。
02月25日(土)18時38分|山本一力
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