乙川さんの『逍遥の季節』読了。
芸に生きようとする女性が逆境を乗り越え自分の信じた道を生きていこうとする姿を,きれいな文章の中に描いておりどの作品も読後感が心地よい。
でもしばらくたって思い返してみると,女性に自立という言葉がなかったと言っていいこの時代に,果たして彼女たちの逆境とは逆境と言えるほどのものだったのかな?むしろ恵まれているほうじゃないの?
乙川さんのきれいな文章にまんまとしてやられたような気が・・・。
03月16日(金)19時09分|乙川優三郎
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乙川優三郎さんの『逍遥の季節』を読み始める。
新刊案内でこの本を見たとき,時代小説らしからぬタイトルだなと思い,内容を確かめたうえで購入した。
岩井さんの軽妙から乙川さんの情感へと急転換したので,最初の数ページは頭を切り換える必要があったのだが,すぐに乙川さんの世界へ浸ってしまった。
私は『凜』という字が好きで,この頃では葉室さんの作品にこの文字を感じるのだが,実は最初にそれを感じたのが乙川さんの作品だ。
この『逍遥の季節』は芸の道に生きる女性たちを描いている。まだ第2編の途中だがやはり『凜』の文字が似合いそうだ。
03月14日(水)14時57分|乙川優三郎
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『闇の華』読了。どの作品も希望を感じさせてくれるラストが心地よい。もともとが悲劇的な結末は好きではなかったが、大震災の影響だろう、希望を感じさせてくれる作品を求めるようになってきた。
私の時代小説のスタートは山本周五郎。そして藤沢周平。では、次は? う~ん、それがなかなか。乙川さん? 共通点はたしかにあるし、筆力も十分。第1候補であることは間違いなし。でも、・・・まぁ、藤沢周平と比べること自体、酷だよな。
12月23日(金)11時36分|乙川優三郎
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乙川流の情感と、一力作品の侠気も感じられる佳作。ただ、ちょっとできすぎ。
08月30日(月)11時13分|乙川優三郎
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久しぶりの乙川作品。期待が大きかった分,失望が・・・。連作という設定がうっとうしかった。
07月16日(金)16時30分|乙川優三郎
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