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畠中恵『こころげそう』切ないけどあたたかい

畠中恵さんの『こころげそう』読了。

『こころげそう』ってどんな意味なんだろうと思ってたら,
冒頭にちゃんと書いてくれてました。

心化粧(こころげそう)
「口には言わないが,内心恋こがれること」(江戸語辞典)

なるほどな~,心に化粧するとか,江戸の人たちって粋なこと言いますよね。

江戸時代を舞台にした時代小説は,こういう江戸言葉とか江戸っ子の粋とか,
そういう江戸らしさが感じられるかどうかにかかっていると思います。

この『こころげそう』
「主人公の下っ引き宇多が思いを伝えられぬまま謎の死をとげた於ふじ。その於ふじが幽霊になって・・・幼なじみの男女9人を巡る謎めいた事件と切ない恋模様」

ラストはきっと切ないだろうな,と思った通り。

でも,その切なさは,とてもあたたかいんです。
それぞれの一歩を踏み出したみんなを,応援しながら読み終えました。

「生きる」って,それだけで,希望を持つっていうことなんですね。

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『ころころろ』読了

ようやく『ころころろ』読了。『しゃばけ』シリーズはどの作品も読むのに時間がかかってしまう。
決して面白くないとか退屈するとかいう理由ではない。若だんなや兄やをはじめとした妖たちとの会話や仕草をのんびり楽しんでしまうからだ。
ストーリー展開に追われて急かされるように読む小説が多いなか,この『しゃばけ』シリーズには癒される。
今回は,ちょっと切なくなる物語だった。でもそれが暗くならずにかえって心地よく感じられたのは「クスッ」と笑ってしまう場面がほどよく織り込まれているからだろう。今回はいつも以上に鳴家がいい味を出していた。

ところが『しゃばけ』シリーズはこれほど楽しませてくれるのに,他の畠中さんの作品はどうも楽しめない。『まんまこと』は多分2作目の『こいしり』まで。それ以降は読まないだろう。『若様組』も同様。他にもシリーズ化される作品があるだろうが読もうとは思わない。『しゃばけ』シリーズが良すぎるのか他がイマイチなのか?

『しゃばけ』はファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しており,ウィキペディアではこのシリーズを「ファンタジー時代小説」と位置づけている。たとえば同じファンタジーノベル大賞で大賞を受賞した『僕僕先生』はファンタジーでもいいと思う。でも『しゃばけ』はファンタジーを取って「時代小説」というジャンルがいいのではないか。
江戸時代の風俗や江戸の町の様子もしっかり考証されているし,何より「この時代には妖は本当にいたんだろう」と思わせてくれる作品だから。

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ほんわか『しゃばけ』

畠中恵さんの『ころころろ』を読んでいる。『しゃばけ』シリーズの第8弾,ますます絶好調。
とは言うものの,実は「わおー,読むぞ~」というわくわく感はあまり感じないんですね。
買ってもしばらく本棚に置いておいて,他に読む本がなくなってきたときに「あっ,『しゃばけ』があったんだ!」という感じなんです。
劇的な展開があるわけではないし,スカッとしたヒーローが登場するわけでもないので,ついつい後回しになってしまうんですね。
でも,読み始めたらハマってしまうんです。決して大笑いするわけではないんだけど,思わずクスッとなる表現がたまらないですね。「これって現実ではあり得ないよな」とわかっていても「もしかしたら・・・」っていう,妙な現実感があるんですね。だから,このシリーズを寝る前読んだら「夜中に鳴家が出てこないかしら」とか妙な期待感が生まれたりするんでしょうね。
何かほんわかしたこの雰囲気,あくせく仕事に追われている自分を忘れさせてくれます。

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畠中恵『アイスクリン強し』読了

『アイスクリン強し』読了。前半はまるで面白くなかったのに、不思議なことに後半から俄然面白くなってきた。特に何が変わったわけではないのに、なぜだろう? もしかして本当は最初から面白かったのかも。

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畠中恵『アイスクリン強し』を読み始めた

畠中恵さんの『アイスクリン強し』を読み始めた。『若様組まいる』の続編。明治維新の東京の変容が描写されている作品で思い浮かぶのは、松井今朝子さんの『幕末あどれさん』のシリーズ。これは間違いなしの傑作。

『若様組まいる』は『あどれさん』よりも時代が少しあとになる。若様たちが新政府の巡査になるという設定の面白さに惹かれて読んだのだが…??? 続編の『アイスクリン強し』での挽回に期待。

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