Archive2012年02月 1/1

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佐藤雅美『たどりそこねた芭蕉の足跡~八州廻り桑山十兵衛』

佐藤さんの『たどりそこねた芭蕉の足跡~八州廻り桑山十兵衛』を読み始めた。このシリーズ第7作目。佐藤さんのシリーズで武士を主人公にしているのは他に『物書き同心居眠り紋蔵』と『縮尻鏡三郎』がある。紋蔵にしても鏡三郎にしてもそこそこ腕は立つが,刀を抜くことはない。八州廻りなどいかにも「法で裁けぬ悪を闇に紛れて成敗!」となる設定だが,十兵衛は紋蔵や鏡三郎同様しっかり法を守っている。そこがこの3つのシリーズ...

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山本一力『だいこん』読了

『だいこん』読了。『ほうき星』『菜種晴れ』そして『だいこん』と女性を主人公にした作品が続いたが,今回の『だいこん』が出版は一番古い。しかし読後感はこの『だいこん』が一番良かった。ダイナミックな転換やそれほど大きなクライマックスがあるわけでなく,山本作品にしては淡々と進んでいくのだが,それがむしろ主人公の「つばき」を身近に感じさせてくれたのではなかろうか。回想しながらの展開も違和感がなく「これからど...

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山本一力『だいこん』を読み始める

山本さんの『だいこん』を読み始めた。最近『ほうき星』『菜種晴れ』と女性を主人公にした作品を読んだが,どちらも気持ち良く読めた。女性が主人公といっても,山本作品らしい「男だて」の場面も随所に用意されている。何より女性主人公が自分で生きていける「技」を持っており,自分や世間に甘えていないのがいい。この『だいこん』も主人公の「つばき」を応援しながら読んでいる。...

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佐伯泰英『祝言日和~酔いどれ小藤次留書』読了

佐伯さんの作品を最初に読んだのは『密命』だった。書店の時代小説売り場で偶然手に取りページをめくってみると,なんと主人公金杉惣三郎が剣の修行をした川が私の地元を流れている川の名ではないか。これは読まないわけにはいかないと思い読むようになった。それ以降『悪松』『夏目影二郎』『吉原裏同心』『居眠り』『酔いどれ』『交代寄合』の各シリーズを読むようになった。なぜか『古着屋』と『鎌倉河岸』は1冊も読んでいない...

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佐伯泰英『祝言日和~酔いどれ小藤次留書』を読んでいる

『酔いどれ』シリーズは,最初は面白かったのに。孤軍奮闘する小藤次を江戸の人たちと一緒に応援したものだ。ところが,もういけない。応援しようという気にならない。なぜなら,もう彼には応援はいらないから。あまりに強くなり,同時に謙虚さが口先だけになってしまった。まわりにちやほやされるとそれも道理か。なるほど,そう考えればいいのか。...

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諸田玲子『きりきり舞い』読了。

『きりきり舞い』読了。前半は,ちょっと軽すぎかなという印象だった。諸田さんらしい情感が感じられないような気がして,失敗かなと思ったら,後半から軽いノリはそのままに,主人公の人を思う気持ちの変化や深さがうまく表現され,心地よい読後感が得られた。諸田さんの新しい境地。...

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諸田玲子『きりきり舞い』を読んでいる

諸田さんの『きりきり舞い』を読んでいる。諸田さんの作品を初めて読んだのは『幽恋船』だったと思う。不思議な作風だと感じた記憶がある。その後次々と読んできたが,一作ごとに雰囲気が変わってそれぞれに魅力がある。一番のお気に入りは『お鳥見女房』シリーズ。他にも『髭麻呂』が楽しかった。シリーズ化されると思ったのにどうして? 残念。...

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『晋平の矢立』読了

『晋平の矢立』読了。山本作品にしては中編ということもあってか,この人らしい大きなクライマックス場面はなかった。『夢曳き船』の前編ということで,晋平がどういう苦労をしながら親方になれたのか,配下の腕利きたちはどういういきさつで彼のもとに集まってきたのか,さらには女房おけいとのなれそめは? などを期待していたのだが,そういう場面はなく,ちょっと拍子抜け。ただ,最終章の『砂糖壺』がいい味を出していて,作...

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山本一力『晋平の矢立』

山本一力さんの『晋平の矢立』を読み始める。私は,めったにハードカバーは買わない。理由は高いから。グッと我慢して文庫化されるのを待つ。ところが,ごくたまにハードカバーを読むことがある。実はおととし『夢曳き船』を図書館で読んでしまった。もちろん『晋平の矢立』は文庫化されておらず,この『夢曳き船』がその続編だとは知らなかった。あとで気がつき「しまった~」でもそれを知らずに読んでも『夢曳き船』は十分楽しめ...

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『菜種晴れ』読了

山本さんの『菜種晴れ』を読了。『ほうき星』を先に読んだが,出版は『菜種晴れ』の方が先。どちらも女性が主人公で,苦難を乗り越えてけなげに生きていくという設定は同じ。ただ,これまでの山本さんの作品と比べて,微妙に読後感が違うのは,どちらもそうだが特に『菜種晴れ』は結末がオープンエンドだからだろうか。希望を持たせるというか,これから先は読者がご自由に想像力をふくらませて下さいということか。一力作品らしい...

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城山日和

私が住む町は城下町。小高い山に城跡がある。地元では城山とよばれて親しまれている。麓に三の丸が築かれ,山上に天守を持つ本丸と二の丸が築かれたが,今は櫓門だけが往時を偲ばせる。                快晴の今日,久しぶりに登ってみた。けっこう急坂の山道を登ること30分で山頂に。途中で何人もにすれ違った。ほとんどは地元の私と同じかもっと年上の年長の方々。ところがけっこう若い20歳そこそこの若者が...

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山本一力『菜種晴れ』

山本一力さんの作品は文庫化されると同時に購入してきたつもりなのだが,この『菜種晴れ』のようについつい注文を忘れてしまっていたことがあるようだ。他にないかと探してみたら『だいこん』もやはり見逃していた。おそらく女性が主人公ということで二の足を踏んだのだと思う。山本さんの作品はもちろん江戸屋の女将のような人も登場するが,やはり『男』の矜持を描くのが山本流という勝手な思い込みが強かったせいだろう。そのた...

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『ころころろ』読了

ようやく『ころころろ』読了。『しゃばけ』シリーズはどの作品も読むのに時間がかかってしまう。決して面白くないとか退屈するとかいう理由ではない。若だんなや兄やをはじめとした妖たちとの会話や仕草をのんびり楽しんでしまうからだ。ストーリー展開に追われて急かされるように読む小説が多いなか,この『しゃばけ』シリーズには癒される。今回は,ちょっと切なくなる物語だった。でもそれが暗くならずにかえって心地よく感じら...

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九谷のカンピン

今日は私の誕生日。私は自分の誕生日には有給休暇をとることにしている。家族がそれぞれ出かけた頃,のんびり起床。毎年午前中に,20年前に亡くなった母親の墓参りに行くのだが,今年は持ち帰り仕事が午前中いっぱいかかって,墓参りに出かけたのが午後になってから。その後,車で30分ほどの骨董店へ。去年一度訪れたことがあり,その時は『九谷焼』の盃を購入。2千円だったと思う。ところがその盃の縁が欠けてしまい,他のも...

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もう一度『藤沢作品』に会いたくて

私が時代小説を読むようになった第1作目は,山本周五郎の『さぶ』高校2年か3年かよく覚えてないんですが,ラジオの深夜放送でなぜかこの『さぶ』を紹介してたんです。あのころの深夜放送といえば『セイヤング』か『オールナイトニッポン』このどちらかだと思います。ジョッキーは誰だったんだろう?どうしてまた『さぶ』の紹介なんかしたんだろう?まあそれは謎として「へ~,そんな本があるのか」って感じで文庫本を買って読ん...

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ほんわか『しゃばけ』

畠中恵さんの『ころころろ』を読んでいる。『しゃばけ』シリーズの第8弾,ますます絶好調。とは言うものの,実は「わおー,読むぞ~」というわくわく感はあまり感じないんですね。買ってもしばらく本棚に置いておいて,他に読む本がなくなってきたときに「あっ,『しゃばけ』があったんだ!」という感じなんです。劇的な展開があるわけではないし,スカッとしたヒーローが登場するわけでもないので,ついつい後回しになってしまう...

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