Archive2012年04月 1/1

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宇江佐真理『彼岸花』読了

『勤番武士の心と暮らし』は一気に読むというたぐいの本ではないので,少しずつ読み進めていくつもり。本来の読書は小説。宇江佐さんの『彼岸花』をこちらは一気に読了した。どの作品も人との関わりや別れを通して,新しい人生に踏み出していこうとする主人公を描いている。第1話「つうさんの家」・・・老婆つうさんに預けられたおたえ第2話「おいらのツケ」・・・隣人夫婦に育てられた三吉第3話「あんがと」・・・・・4人の尼...

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師匠の『公園』へ

今日も午前中出勤。午後から久しぶりに師匠のお宅へ。元は仕事先の上司で5年前に定年退職。私が勝手に『園芸・木工・その他諸々』の弟子入りをしたのが20年ほど前。その師匠,自宅は市内中心部にあるのだが,実家が郊外の旧家。先祖伝来の家を保持しながら蔵を改造して,いわゆる『男の隠れ家』にしている。うらやましい!ところがこの師匠,その隠れ家でじっとしていない。30年も前から,自家の裏山に『つつじ』を植え続け,...

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『神楽』のお面はいかが

きのうも休日出勤。夕方は土日おきまりの散歩。お気に入りのコースは『武家屋敷通り』全国各地にある有名な武家屋敷通りと違って,こじんまりとささやか。でもそのおかげで観光客もなく落ち着いた雰囲気です。その通り沿いに,立派な長屋門のお屋敷があります。その左側,かつては中間部屋だったのでしょうか,そこが『神楽』の面打ちの工房になっています。左の脇に入り口があり「こんにちわ~」入ると壁いっぱいに神楽のお面がず...

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史料こそが時代考証『勤番武士の心と暮らし』

『勤番武士の心と暮らし』を読んでいる。こういう史料を読んでいると『時代考証』の重みをひしひしと感じる。よく言われるのが『藩』という言葉。これは幕末に『藩塀』という,志士たちの流行語から明治になって一般に使われるようになった言葉で,江戸時代に公式に用いられたことはない。ということは広く知られていること。でも,小説などでは「土佐藩の○○でござる」などの表現が平気で出てくる。今読んでいる『勤番武士の心と暮...

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『鹿の頭』あげるよ

私の住む町は中心部にはそれなりの商業施設などもありますが,ちょっと車を走らせると山と田んぼの田園風景。その田舎に住む知り合いから電話があったのが3年前。「鹿の頭あげるよ」ん? 『鹿の頭』?「大好物の『鹿刺し』かな?」でもそれだったら『頭』とは言わないはず。イノシシだったら『猪鍋』用に頭で出汁をとるかもしれないけど,『鹿鍋』って聞いたことないし。だいいち,でかすぎて入る鍋もないよ。「こんにちは」「い...

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郷土史家がまとめた『勤番武士の心と暮らし』

書棚の本が底をつき読む本がなくなってしまった。と思ったら,去年の秋偶然見つけ書棚に置いていたままになっていた本があるのに気づいた。『勤番武士の心と暮らし』私の住む町の隣町,そこの郷土史家ご夫妻の作品。この町の武士が江戸勤番中に家族に書き送った絵入りの手紙を,この武士の子孫が偶然発見し,図書館に寄贈しそれを解読したもの。こういう作品は,『元禄御畳奉行の日記』や『下級武士の食日記』さらには『幕末下級武...

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『千世と与一郎の関ヶ原』読了。

あとがきを読んだら「戦国ものでは,蜂須賀小六,細川幽斎,織田信長を手がけた」とある。佐藤さんの作品はほとんど読んだつもりだったが,シリーズものに目がいってこれらの歴史小説に気がつかなかった。だが待てよ,もしかして「蜂須賀小六」は・・・,やっぱり。『楼岸夢一定 蜂須賀小六』佐藤さんの作品だったんだ!もう10年以上前のはず。確かに読んだ。「歴史小説らしからぬ面白い文体だな」と感じたのをおぼえている。当...

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庭の『つるバラ』が満開

猫の額ほどしかない庭ですが,今『つるバラ』が満開です。このつるバラは15年ほど前,私の『園芸・盆栽・木工』の師匠の庭のものを,「トゲがないので小さい子どもがいても危なくないよ」と言われ,挿し木にして分けてもらったものです。当時は園芸店にもあまり置いていないほど珍しかったのですが「危なくない」のが好評だったのでしょう,瞬く間に普及しました。朝から風が強かったのですが,この写真をとった直後から雨も降っ...

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『千世と与一郎の関ヶ原』秀吉考

『千世と与一郎の関ヶ原』を読んでいる。まだ序盤なのでどんな関ヶ原になるのか今後次第だ。心配していたのは,関ヶ原のような歴史的ターニングポイントを題材としたときに,避けて通れないのが『司馬遼太郎』という怪物というか神というか・・・,歴史小説を書くうえでの最大の課題。これをどう克服したかどうか。いまのところ,司馬作品の二番煎じという印象はない。佐藤さんらしい軽快な文体が独自の雰囲気をつくっている。それ...

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悩ましい季節

桜の散ったこの頃が一番悩ましい季節です。『熱燗』はさすがにきつくなってきた。『冷や』には早いような。もちろん『直し』は早すぎ。もちろん,気温差の激しいこの季節なので,その日ごとに飲むものを変えるのですが,それが楽しみでもあり悩ましくもあり。これまでの時期は迷うことなく『熱燗』だったのに。たまに『直し』(焼酎プラス味醂)は飲むものの,根っからの日本酒党の私が熱燗でも冷やでも飽きることなく「旨い!」と...

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佐藤雅美『千世と与一郎の関ヶ原』

佐藤さんは『縮尻鏡三郎』や『居眠り紋蔵』など肩のこらない,でも味のあるシリーズものが楽しみだが,長編にはスケールの大きい力作が並ぶ。『星雲遙かに~大内俊助の生涯』は半端な長さではなく,読むのにちょっとした覚悟のいる分厚さだったが,その長さを感じさせないおもしろさに一気に読んでしまった。この『千世と与一郎の関ヶ原』もかなりの分厚さ。でも出だしは快調だ。題材からいうと,これは時代小説というより歴史小説...

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『富子すきすき』ああ,忠臣蔵

表題作の『富子すきすき』は吉良上野介の妻富子からみた赤穂事件とその後。彼女の無念さが伝わってくる。そもそも赤穂浪士の討ち入りは『仇討ち』ではないはず。内匠頭が吉良に殺されたのならば赤穂浪士の行為は仇討ちと言えるが,内匠頭は吉良に殺されたわけではない。忠義という観点から見れば「殿様は吉良を殺したかった。でも殺せずに自分は切腹させられた。さぞかし心残りだろう。ならば家来の我らが殿に変わって吉良を殺そう...

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宇江佐真理『富子すきすき』期待感いっぱい

宇江佐さんの『富子すきすき』を読み始めた。京の町を書かせたら澤田ふじ子さん。江戸の町を書かせたらやっぱり宇江佐真理さん。どの場面を切り取っても立派な絵になっている。この作品は6編の短編集。表題作の『富子すきすき』は忠臣蔵がテーマのようだが,これは3作目に登場する。まだ最初の2編『藤太の帯』『掘留の家』を読み終えたばかり。『藤太の帯』は町娘たちのあいだを巡っていく,俵藤太の百足退治の柄がほどこされた...

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『しだれ柳』料理の匂いがしない

この作品のひとつのウリは『料理』のはず。なにしろ主人公は御膳所御台所人,今は一膳飯屋を営んでいるという設定なのだから。ところが,その肝心の料理,これがいけない。何が?以前,何かの本で読んだことがある。店の外まで匂いが漂う『ウナギ屋』と,きれいに匂いを始末し外まで匂わない『うなぎ屋』と,どっちが客が来るか。答えは『匂い』料理は匂いが命ということ。たしかにそうだと思う。ところがこの作品,読んでいてもそ...

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『酒』は味わうのか感じるのか

今日,何の気まぐれか『剣菱』を買いました。私は日本酒はいつも『西の関』です。この『西の関』ほど旨い酒はないと思っています。でも,今日あらためて思いました。『剣菱』のコクのある辛口。辛口というと「キリッと辛口」という言葉に形容される,旨みのないただ辛ければいいというイメージがありますが,さすがに『剣菱』は違いますね。辛口と旨みという相容れない二つの要素を見事にマッチングさせています。はじめて『ジャッ...

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荒崎一海『しだれ柳』どうだろう

荒崎一海さんの『しだれ柳』を読み始めた。一膳飯屋「夕月」を営む晋悟は御膳所御台所人,片桐家の勘当同然の三男坊で妻も子もある境遇。第1話を読んだ限りでは,この晋悟が「夕月」を舞台に難事件を解決という設定のようだ。荒崎さんの作品は『闇を斬る』シリーズをたしか4作目まで読んだと思う。1作目2作目はたしかに面白かったのだが,それ以上はちょっときつかった。荒唐無稽の展開になってしまったからだ。つまり読んでい...

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心落ち着く『城下町』

きのうは快晴でぽかぽか陽気。桜も満開は過ぎたもののまだ楽しめそう。そこで,車で30分ほどの城下町へ。この町では以前骨董屋さんでカンピンや盃を買ったことがある。現存する畳櫓(右)と門脇櫓(左)私の住む町も城下町だが,城は山城のため縄張りは狭い。一方この城は平山城のため縄張りも広くふだんから公園として親しまれ訪れる人も多いようだ。特にこの日は春祭りということで,多くの花見客で賑わっていた。私も着てみた...

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『いさご波』読了

安住洋子さんの『いさご波』読了。5編とも『沙(いさご)の波』『暁の波』とすべて波が表題につく。どの作品も味わいがあるが特に最後の『澪の波』が清々しい。13歳の少年が主人公というのも時代小説では珍しいが,少年から青年へと成長していこうとするその純粋な心理を巧みに描いている。安住さんの『日無坂』で,勘当された主人公が父が亡くなる前日に偶然すれ違う場面がある。その場面が実に鮮明に浮かび上がってくる。今回...

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安住洋子『いさご波』読み始める

安住洋子さんの『いさご波』を読み始める。安住さんは寡作で,これまで『しずり雪』『夜半の綺羅星』『日無坂』の3作しか文庫化されていないが,3作とも読んでいる。どの作品もじわっとくる読後感が得られる。この作品は5編から成る短編集だが,今その2編まで読んだところ。これまでと同様の読後感だ。佳作といっていい。第1編の表題にもなっている『いさご波』は赤穂藩を浪人した武士の息子が,苦労の末に仕官を果たしたもの...

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まだ『直し』にはちょっと早いけど

私は春夏秋冬,晩酌を欠かしたことがない。冬はもちろん『熱燗』夏は『冷酒』自他共に認める日本酒党だ。飲み会でも幹事さんが気を利かせて私の前にお銚子を並べてくれる。ところが3年ほど前から,夏は時々『直し』を飲むようになった。焼酎をみりんで割り,冷やしていただくというもの。山本一力さんの小説によく登場する。となれば,江戸気分を味わいたい私としては飲まずにいられない。これを知り合いに話すと「焼酎とみりんな...

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『みのたけの春』読了

志水辰夫さんの『みのたけの春』読了。この作品の一番のすばらしさは『みのたけの春』というタイトル。まさにこの作品にこれ以上のタイトルはないだろう。骨太なのに細やかな筆致で情景を映し出し,何組かの親子・兄弟姉妹の生き方を通して,人はどう生きるべきなのかを考えさせてくれる作品。「毎年毎年繰り返されている春。それがいままた目の前にある。この風景のなかに,自分のすべてがあるといまでは思っている。すぎてみれば...

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登場人物を整理しながら

志水さんの『みのたけの春』中盤にさしかかりました。読みごたえ十分。幕末の激動の時代に片田舎に住むが故に,国事に奔走したいと血気にはやる若者たちがいるなか,病気の母を大切にしながらまさに「みのたけ」にふさわしい生き方をしようとする主人公に「春」が訪れるよう応援しています。いっぽうで不運な友との関係が今後主人公の人生にどのような影響を与えるのか心配にはなります。この作品の登場人物の数ですが今の時点で3...

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『観音様』へお参り

朝から快晴。きのうから地元の春祭りが始まったが人混みは苦手。ということで昼前からふらっとドライブ。向かった先は車で1時間半ほどの『観音様』数百メートル前から小高い山(丘?)の上に観音様が現れたときはちょっとだけ感激。その山を登っていくと原色の鉄筋コンクリートなのであまりありがたみはありませんが・・・。この観音様のふもとがお寺。つまりでかい観音様はオマケのようなもの。ここの薬師堂には998体の薬師像...

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