一膳飯屋「夕月」を営む晋悟は御膳所御台所人,片桐家の勘当同然の三男坊で妻も子もある境遇。
第1話を読んだ限りでは,この晋悟が「夕月」を舞台に難事件を解決という設定のようだ。
荒崎さんの作品は『闇を斬る』シリーズをたしか4作目まで読んだと思う。1作目2作目はたしかに面白かったのだが,それ以上はちょっときつかった。荒唐無稽の展開になってしまったからだ。つまり読んでいて「ありえないだろう」と思ってしまう。
もちろん小説,しかも時代小説なのだからすべて創造ではあるのだが,明らかな時代考証の間違いやあまりにも非現実的になってしまうと興味が失せてしまう。
今回の『しだれ柳』はどうだろう,主人公が剣の達人過ぎるのが気になるが。