その田舎に住む知り合いから電話があったのが3年前。
「鹿の頭あげるよ」
ん? 『鹿の頭』?
「大好物の『鹿刺し』かな?」でもそれだったら『頭』とは言わないはず。
イノシシだったら『猪鍋』用に頭で出汁をとるかもしれないけど,『鹿鍋』って聞いたことないし。
だいいち,でかすぎて入る鍋もないよ。
「こんにちは」
「いらっしゃい,はいこれ」
と言って渡されたのがこれ。

う~ん,たしかにまぎれもない『鹿の頭』
でもこれって,角がメインでしょ。だったら『鹿の角』って言ってくれればいいのに。
何はともあれ珍しい物なのでありがたくいただいたという次第です。
ただ,その時いただいたのは『鹿の頭と角』だけ,板にはくっついていません。
「このままじゃ飾れないな」ということで,
まずホコリをきれいに払って,ラッカーシンナーを3度塗り重ねて骨を固めます,それから歯をボンドで固定。そうしないとぽろぽろ落ちるんです。
それから板。
実は私,板や根っこを磨いたりするのも趣味のひとつ。
ちょうど頃合いの『ケヤキ』の板があったので,サンダーできれいに磨いてニスを塗り重ねて,小さい穴を通して『頭』の堅いところと針金で固定。
玄関にど~ん。
でも,ちょっと失敗したかな。
ケヤキの板が小さいような…。ちょうど収まっていいかなと思ったのですが,こういう場合,板の方がメインになるくらい大きい方が,逆に『鹿の頭と角』の存在感が引き立ったかもしれないですね。今度大きい板(できればケヤキ)が手に入ったらやり直してみます。