ということは,あちちあちち。
まるで動く気にもなれずに,
奥方様はごろんごろん。私もごろごろごろん。
気がつけばもうお昼。さあ,どっちだ!
『喜多方ラーメン』? or 『盛岡冷麺』?
う~ん,豆板醤をからめてごま油で炒めたざくぎりのネギをどっぽりのせた喜多方ラーメン。
それとも,これでもかっていうぐらいの大量の具とキムチを可愛くトッピングした盛岡冷麺。
この選択は悩ましい!!
奥方様の出した結論は?

そうきたか!
でもな~,喜多方ラーメンも,俺を呼んでるような・・・。
「お父さん,早く作ってよ!」 は~い。

私のは,麺2玉使用。その2玉が具に隠れて見えない!
ラーメンでも,うどんでも,冷麺でも,家でも外でも,
雪が降ろうが嵐が来ようが,ぜったい『大盛り』!!
これって,少年時代のトラウマだと思うんですよ。
私は田舎育ち。
昔の田舎って,「でっかいことはいいことだ」で染まってたんです。
〈太ってる=たくさん食べてる=親の愛情をめいっぱい受けている〉
〈痩せてる=食べさせてもらってない=親の愛情が足りない〉
だから,「○○ちゃん,太ったね~」はその子だけでなく,
親へのホメ言葉。
当然,「○○ちゃん,痩せてるね~」は,それはもう
母親にとっては,「あんたは親失格だよ」とほぼ同義語。
そのせいでしょう,当時痩せていた私に母親は,
「いつどこで何を食べようと,大盛り以外食べちゃダメ!」
母が亡くなってすでに20年。いまだに,
〈たくさん食べる=太っている=善である〉
この等式から脱却できないんですね。