
イスラム国に人質とされている後藤健二さん。
「ようこそボクらの学校へ」は,その後藤さんの著作。
10年前,奥方が購入していました。

今回の事件で,ツイッターなどに
「自己責任」「自業自得」などの書き込みがされています。
そういう人たちには,ぜひこの本を読んでほしい。

彼は,戦争におびえ飢えにあえぐ子どもたちの苦しみを
豊かで戦争も飢えも知らない子どもたちに届けたいと願っていました。
この本やDVDを見た子どもたちの中から,
将来世界に出て行って,世界中の苦しんでいる人たちのために
活躍する人が出てくれるかもしれないと。

命を賭して,彼は戦地に赴きました。
戦争で苦しむ子どもたちの姿を世界に発信することで,
世界中で戦争を憎む心がふくれあがり,
それをパワーに,戦争を終わらせることができれば。
子どもたちを救うことができれば。
そう願っていました。

彼は本物のジャーナリストです。
彼らのようなジャーナリストがいるからこそ,
私たちは戦争の悲惨さを実感し,
平和への願いを強く持つことができるのではないかと思うのです。
「自己責任」という言葉で,切り捨てていいはずがありません。