てことで1時間ほど走って,立ち寄ったのが,朝倉文夫記念館。
玄関ホールが第1展示室。恥じらいがちな乙女が,出迎えてくれます。

説明書きでは,この女性,身長167㎝,B93,W80,H101。
う~ん,豊満? 全ての数値が,奥方さまを上回っています。
朝倉の代表作「墓守」ですね。27歳の時の作品というから,驚きです。

朝倉文夫は大分県出身の彫塑家。知らんな~,
という方も,早稲田大学の大隈重信像なら,ご存じの方も多いのでは?
なお,日本橋の麒麟像は,兄である彫刻家,渡辺長男(ながお)の作。

スキップフロアを上がって,第2展示室。逆行を浴びる裸婦像がずらり。
やはり,豊満な女性像ですね。なんだか,圧倒されちゃうよな。
朝倉のタイプだったのかな。そりゃないか。芸術だもんね。

ちょっとくらくらしかけたので,上の第3展示室へ。
ここは,2つのコーナーに分かれていて,こちら側が,人物像。

23歳で夭逝した作曲家,滝廉太郎。朝倉の旧制中学の先輩でした。
そして,やはり大分県出身の大横綱,双葉山。

朝倉は,大変な愛猫家で,つねに十数匹飼ってたそうです。
だっこしながら,体中をさすって,筋肉のつきかたや動きを探ってたんだとか。

朝倉は,徹底した自然主義的描写を貫いた人です。
この作品の題名は「よく獲たり」

最上階に上がります。ここは,青年の像。
う~ん,奥方さまは,食い入るように見てましたが・・・。
まあたしかに,東洋のロダン,と言われるのもうなずけます。

朝倉が子どもの頃,おばあさんから言われた,
「偉い人にならなくていい,立派な人になりなさい」
この言葉を,終生大事にしたそうです。 ※館内写真撮影OK