耳をつんざく,奥方さまの叫び声。

換気をしようと,縁側のサッシを開けてたんですよ。
もちろん,網戸にしてた・・・,はずだった。
「あんた,開けっ放しにしてたんだろ! バカタレが!」
奥方さまの罵声を浴びながら,決死の思いで,

おとり用のチュールを引っ掴んで,
脱兎のごとく飛び出しましたよ。
メタボオヤジのことだから,そう遠くに行けるはずがない。

いつも外を眺めてるのは,北側の出窓。
めざすは北北西! やっぱり・・・,
北隣のお庭で,足どり軽いオヤジと目があった。
一瞬あとずさりしたけど,チュールを見せたら,すりすり。

本猫に,反省の色なし。反省したのは僕でした。