それで気づいたんだ。異様な気配に。

隣で寝てたポポが、えづいてるのかと思ったら、
苦しみだして、もがいて、それがあまりに異常で、
ついには、体が宙に浮くほど何度もバウンド。
ええっ、どうしたんだ! これはただごとじゃない!
そのバウンドが収まったかと思ったら、
今度は手も足も全身が、痙攣しながら硬直。
ヨダレを垂らしながら、舌も半分出てる。
ああぁ~、これは死ぬんだ! うそだろ!
娘宅に泊まってる奥方と娘にも電話するけど、出ない。
こんな時になんで出ないんだ、ポポが死んじゃうよ!
必死に声かけながら体をさすってると、
次第に硬直が収まって、えっ、助かったのか?
でも、起き上がろうとしたら、起きれなくて、
ゴロンと倒れて・・・・、動かなくなって
あ~、これが最期なんだ。
涙に暮れてたら、あれっ?
ふつうに腹ばいに起きて、目を白黒させてる。
最初の写真が、その時の顔。
何が起きたの? びっくりしたぁ! て顔。

その後はなんともなかったんだけど、
いても立っていられずに開業時間前、獣医さんに電話。
それは、典型的なてんかんの発作ですね。
びっくりしたでしょ。この発作を見た飼い主さんは
みんなびっくりして、泣き出す人もいます。(そうそう)
でも、猫や犬にとっててんかんは、
珍しい病気じゃないんです。
苦しんでるように見えるけど、実はそのとき
意識はないので、苦しんでるわけじゃないんです。
これ1度で収まることもあるけど、もしまた
発作が続くようなら、記録をとっておいてください。
頻繁に続くようなら来てください。
今日は来なくても大丈夫ですよ。
あっ、それから、発作のとき名前を呼んだり
体をさすったりしちゃダメですよ。(ヤバっ)
あ~、なんだか、どっと疲れが出ちゃったよ。
まあでも、命にかかわりなくてよかった。
娘から拾ってもらった命、大事にしろよな。

いつか別れが来る、その日まで
この家で、ぬくぬく暮らすんだぞ。