by真兵衛
  • Comment:0
  • Trackback:0

『千世と与一郎の関ヶ原』秀吉考

『千世と与一郎の関ヶ原』を読んでいる。
まだ序盤なのでどんな関ヶ原になるのか今後次第だ。
心配していたのは,関ヶ原のような歴史的ターニングポイントを題材としたときに,避けて通れないのが『司馬遼太郎』という怪物というか神というか・・・,歴史小説を書くうえでの最大の課題。これをどう克服したかどうか。
いまのところ,司馬作品の二番煎じという印象はない。
佐藤さんらしい軽快な文体が独自の雰囲気をつくっている。

それにしても「豊臣秀吉ってどんな人?」と思ってしまう。
前野将右衛門の最期は,やるせない気持ちになってしまった。

秀吉の人物像を簡単に言い表せることはもちろんできないが,かれの生涯を小説や映画で見るとすれば,せいぜい『清洲会議』まで。それまでの人生は魅力いっぱいだと思う。よほどに人間的な魅力と才能に満ちあふれた人だったのだろう。しかし,地位と財産を手に入れたとたんに誰しも『老醜』という魔物にとりつかれてしまうのか・・・。

そうはなりたくないな,と思いつつ,
「あっ,そっか,俺には守るべき地位も,譲るべき財産もなかったんだ」

真兵衛
Posted by真兵衛

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply