第1作は「ちょっとうまくいきすぎじゃないの?」っていう感じがしましたが,
今回は,たしかにその感じはあるものの,全体としては好感の持てる作品でした。
表題作になっている『ええもんひとつ』
この中に登場するのが『香箱』
香道の必需品だそうです。
香といえば,京都のあるお店を覗いたとき飾っていた香木。たしか伽羅だったと思うのですが,なんか木の根っこみたいなので値段を見たら,なんと!
そして別のお店,こちらは清水の『松栄堂』でしたが,伽羅や沈香の香りを嗅がせてもらいました。イチコロです。
かなりの金額でしたが伽羅のお香を購入。
それ以来,ほぼ毎日お香を立てています。
去年ネットで取り寄せたその『松栄堂』のお香を立てていたのですが,それが切れてしまい,しかたなく近所のスーパーで購入。そのお店では一番高価なものでしたが,家で立ててみるとこれがダメ。
家内が「なに,これ!」息子まで「こんなの気持ち悪い」と言い出す始末。
たしかにダメでした。
今立てているのはやはり京都の『薫玉堂』から取り寄せた伽羅・沈香・白壇の3種セット。
線香代わりに立てているといえばそれまで。それを考えるとたしかに高すぎるかもしれません。
でも,これくらいの贅沢はしてもいいなと思うんです。
心ですよね。心がホッとすればいいじゃないですか。
仕事用のカバンと財布に,沈香の小さい匂い袋を入れています。