by真兵衛
  • Comment:0
  • Trackback:0

『たこ焼き』は少年の日の記憶

たこ焼きを食べるといつもよみがえる,遠い少年の日の記憶。

小学校3年生の時の一番の友だちは『あつし』君。

あつし君はかけっこが速く,勉強もでき,背が高く,それだけでもすごいのに,なんと彼はピアノを習ってたんです。30年以上も前,しかも男の子が!

私など,とてもピアノを習うような環境ではなく,それでも幼心に思ったものです。
「自分の子どもには,男の子でもピアノを習わせよう」と。

あつし君のお誕生会。たしか5人ぐらい呼ばれたと思います。
彼の家は社宅。その当時,我が町には大手造船会社の主力工場があり,あつし君のお父さんはそこの重役さんだったようです。
親たちが「おそこのお父さんは九大を出てる」とか言ってるのを聞いたことがありますから。

ですから,並の社宅とは違うんです。

だって『水洗トイレ』だった!
すくなくとも,うちの近所に水洗トイレのお家は存在しませんでした。

いよいよ始まったお誕生会。
まあいろいろケーキだとか出たと思うんですが,そこはきれいさっぱり忘れました。

しかし,今でも脳裏にくっきり焼き付いている光景。

あつし君のお母さんが抱えて持ってきたもの。

それこそ『たこ焼き器』だったんです!!

電気だったのか,ガスだったのか,そもそもコンロが付いていたのかどうかも覚えていません。
とにかく,あの半球状のきれいな窪みのある,あのたこ焼き専用の鉄板のインパクトが強すぎたんですね。

やっぱりお父さんが九大を出てると,こんなスゴイもんが家にあるんだ!

『ブルジョア』という,覚えたばかりのカタカナ語が,実際に存在するんだという不条理な現実を,初めて実感したのがこのときなのかもしれません。

小学校4年生になった次の年,お父さんの転勤(親たちは「やっぱり九大出は出世するんだわ」と言ってました)で,あつし君は転校。
その後,しばらくは年賀状のやりとりをしていたんですが・・・。

あつし君! 元気にしてるかい?

君の『たこ焼き』
今朝も食べたよ!

真兵衛
Posted by真兵衛

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply