私が10歳の頃,もう40年以上も前です。
犬を飼いたいって,ずいぶんせがんだのだと思います。
高速どころか,車もなくて,おまけに田舎町。
父親が県庁所在地までスーパーカブで,
荷台にわんこを入れたダンボールをくくりつけて,
帰ってきたのは夜中のことでした。

コッカースパニエル。
でも・・・・,5年ほどで死んでしまいました。
正確に言えば,死なせてしまいました。
私が世話をしなかったからです。
両親は,朝早くから夜遅くまで共働き。
私が世話をするという約束でしたが,
最初の2年ぐらいだけ。あとは部活があるからとか,
なんだかんだ理由をつけて,
散歩にも連れて行きませんでした。
ある日気がつくと,お腹がぱんぱんにふくれて,
もう手遅れでした。結局・・・,安楽死。
ボビーという名でした。

犬部とは,北里大学獣医学部に存在するクラブ。
所属する部員は,同大学同学部の現役大学生。
行き場をなくした犬や猫を保護して,
新しい飼い主を探す活動をしています。
そんな若者たちの,喜び・悩み・怒り・夢・・・。
もう少し文章がうまければ,
もっといい作品になったと思います。残念。
でも,わんこやにゃんこを飼ってる,
とくに中・高校生に読んでもらいたいなと思いました。